ゆき曲四銃士を連れてきたよ! 海そしてシャッター通り / Angel Snow / ゆき模様 恋のもよう / スノウ・グライダー
みなさんこんばんわぐ〜👐
この記事は『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2020』の1日目の記事です。ギリギリですみません!
『Wake Up, Girls!』とは2019年3月に惜しまれながら解散した女性声優7人による日本の声優ユニットです。
アドベントカレンダーについては、『WUG News (非公式)』さんのこの一連のツイートが分かりやすくておすすめです。四銃士はこれリスペクト。
自分はWUGちゃんの曲や、WUGちゃんの曲を作られている作曲家さんが作られている曲、WUGちゃんと関係の深いユニットの曲の中から雪が出てくる曲について書きたいと思います。理由は好きな曲なのと自然現象としては同じような雪なのに、見る人やその時の心情によってこんなにも表情が変わるなんておもしろいなと思ったからです。
また、楽曲の情報については『MONACA音源まとめWiki』さんの情報を引用させていただいています。いつもお世話になっております。
全ての関連資料にあたるとかはできず、軽い感じで思ったままに書いていますがよければお付き合いください!
海そしてシャッター通り
作詞:只野菜摘
Guitar:後藤貴徳
Violin:室屋光一郎、山本理紗
Viola:岡 さおり
Cello:堀沢真己
Flute:晝間亜希子
Mixing Engineer:近藤圭司(SIGN SOUND LLC)
初出CD:Wake Up, Best! MEMORIAL
作詞は数々のWUGちゃんの曲でもお馴染みの只野菜摘さん、
作編曲はWUGちゃんの劇伴や、挿入歌『あぁ光塚歌劇団』、二人曲『プラチナ・サンライズ』、アニメ『うぇいくあっぷがーる ZOO!』の主題歌『ワグ・ズーズー』でお馴染みの高橋邦幸さんです。
Wake Up, Girls!に贈られたMONACA組曲の中の1曲目の楽曲です。
この曲を聞くとさみしさを強く感じてしまってなかなか聞くことができなくて、WUGプレイリストをランダム再生してる時に流れてきてもスキップしてしまうことが多かったのですが、ちょっとずつきけるようになってきてその美しさを感じられるようになってきました。それでもさみしく思う気持ちはぜんぜんなくなったりはしてくれませんが…
制作者の方々の意図がどういうもにだったかは分かりませんが、街やその街への想いというモチーフが、アニメWUGちゃん達、その活動拠点である仙台、Wake Up, Girls!のプロジェクトとして関係を築いてきた東北、メンバーの出身地や育った土地、そしてワグナーや曲を聞く人それぞれが育った土地をつないでくれているように感じます。
曲中には『Wake Up, Girls! 新章』の劇伴である『小さな一歩』のメロディが使われているのもいいですね…『小さな一歩』もとても美しい曲なのでおすすめの曲です。ちょっと『TUNAGO』のメロディを感じるところも好き。
この曲の雪は小さな雪、ゆっくり降っていく雪という感じで『ゆき模様 恋のもよう』の雪にちょっと似ている印象です。でもちょっとさみしさを感じます…
この曲についてはまだ気づけてないことがいっぱいある気がしていて、今回もあんまり言葉にできなかったという感じなのですが、とても美しい曲なのでこれからも聞いて行きたいなと思いました。
Angel Snow
作詞:こだまさおり
作曲・編曲:田中秀和(MONACA)
歌:STAR☆ANIS
Guitar:後藤貴徳
Programming:田中秀和(MONACA)
Mixing Engineer:淺野浩伸(redefine)
初出CD:First Live!
作詞は青山吉能さんのソロ曲『解放区』や、山下七海さんのソロ曲『ももいろDiary♡』『七つの海のコンサート』でお馴染みのこだまさおりさん、
作編曲はWUGちゃんの楽曲『恋?で愛?で暴君です!』『Polaris』『土曜日のフライト』などでもお馴染みの田中秀和さんです。
『Angel Snow』はTVアニメ『アイカツ!』の挿入歌です。作品内の文脈を追えていないのですが、そんな自分でも聞くとかわいらしいボーカルとウキウキした曲調でたのしくなる曲です。
イントロの低いコーラスが作る空気と高いグロッケン(?)の音を聞くとすごく冬やクリスマスを感じます。これって世代のやつなのかな。
曲中がかわいらしさと楽しい冬の音色で敷き詰められていて幸せがあふれてます。クリスマスが近づき街が飾り付けられていって、街ごと浮き足立ってるような感覚がそのまま曲になっているように感じます。
これはアイカツシリーズのボーカル曲共通の方向なのかもですが、イノセンスみのあるボーカルの感じもとても好ましく、この曲の幸せ感をさらに大きくしているよう感じます。
『海そしてシャッター通り』の後に聞いてたこともあってか、子どもの頃クリスマス楽しみだったな、体の奥の方からウキウキする感覚があったなというのがよみがえってきます。家に小さいツリーがあってそれを電飾で飾り付けてくれてたな、とか。
他のゆき曲と比べてると、『Angel Snow』はふわふわで幸せな雪ですね。
あと、この曲を知ったのはあるバンドのカヴァー動画がきっかけでした。
そのバンドは『学園祭学園』というバンドで、ボーカルとギターを担当されている青木佑磨さんはWUGちゃんが7人全員ゲスト出演した『ヨルナイト×ヨルナイト』で鷲崎さんの隣に座っていた人です。高木美佑さんの舌足らずな巻き舌を病気の鳩と表現されていたおじさんです。田中美海さんが出演されていたラジオ番組『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』のテーマソング『Magic Hour p.m.8』『ラブラブのテーマ』や、卒業ソング『五芒星』の作詞作曲も担当されています。
このカヴァー動画について田中秀和さんがツイッターで言及してた気がするが見つけられない…ってなってたのですが親切なフォロワーさんが教えてくださいました!
アイカツ!Angel Snowのオザケン風アレンジ、先祖返り感あって面白い!笑 文脈を共有し合うようなこういった楽しみ方はおじさんの特権と言いますか歳を取るのも悪くないなという気持ちにさせてくれます>RT
— 田中秀和/Hidekazu Tanaka (@MONACA_tanaka) 2015年4月15日
いいカヴァーなのでこちらもぜひ。
『痛快ウキウキ通り』はこちら。
ゆき模様 恋のもよう
(『ゆき模様 恋のもよう』が流れるのは1:15辺りから)
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一(MONACA)
歌:Wake Up, Girls!
Programming:広川恵一(MONACA)
Mixing Engineer:淺野浩伸(redefine)
初出CD:恋?で愛?で暴君です!
作詞は我らが只野菜摘さん、
作編曲はWUGちゃんの楽曲『16歳のアガペー』『TUNAGO』『言葉の結晶』などでもお馴染みの広川恵一さんです。
『ゆき模様 恋のもよう』は舞台『Wake Up, Girls! 青葉の記録』の挿入歌として制作された楽曲です。
厳かな感じで静かなんだけど華やかでキラキラもしている曲で、WUGちゃん達の声のハーモニーがとても美しいです。
「透明になっちゃいそうだよ」という歌詞があるんですが、『言葉の結晶』の歌詞の中で出てくる『透明になる』とは別の表情の使われ方で、似てる言葉だけど違う表情があって好きな歌詞です。
他のゆき曲と比べると、やさしい雪、ふりつもっていく雪という印象です。
『ゆき模様 恋のもよう』を一段と好きになった時が今年ありました。
WUGちゃんのファイナルツアーのBD3枚を3時間くらいで一気に見るオフ会の準備をしていて、3枚全部を見るには時間が足りなかったので各BDのどの映像を見るか決めるため(セトリ組むみたいでめっちゃ楽しかった)、『~ PART Ⅰ Start It Up, ~』のBDを見返している時のことです。
Amazonの商品ページの目次の中には表記がないんですが、円盤の中には「9. リーディングライブ」と「10. ゆき模様 恋のもよう」の間にスペシャルムービーのパートがあります。
そこでは、『花は咲く』の曲と共に東北への想いが表現されていました。とても素敵な映像なのですが、『~ PART Ⅰ Start It Up, ~』の中では触れられてこなかった解散についての字幕と東北への想いを表す内容だっため、BDを見ているだけでも気持ちがいっぱいになってしまっていました。
こういった気持ちとライブでの盛り上がったり楽しい気持ちとは一緒に感じることがなかなか無いため、この気持ちのままショーの気持ちに戻れるの…? どうやって戻るの…? と感じていました。
そんな流れの中で披露されたのが『ゆき模様 恋のもよう』で、『花は咲く』の中で表現されていた想いにもやさしい歌声で寄り添いつつ、華やかな音でショーの空気の中に戻っていく様をみて、なんてやさしさに満ちていてキラキラした曲なんだろうと思ったのを覚えています。
悲しみの方を向くという言葉では適切ではないかもしれませんが、そういった気持ちとライブショーで人の心を動かすこと、この2つを両立するのって本当に難しいことなんじゃないかと素人ながらにも思います。『ゆき模様 恋のもよう』のやさしさと華やかさがこの2つをつないでくれているように見えました。
昔オフ会の帰りだったか何かの時に「ゆき模様 恋のもようがWUGの曲でいちばん好き」という話をしているワグナーさんがいて、確かにいい曲だけど自分にはまだそこまで染み込んでいなかった時期で、この人には自分の見えてないどういう魅力が見えているんだろうと思ったことがあったんですが、その人の気持ちがちょっとだけ分かったような気がしました。ここにWake Up Girls!の全てがあるんじゃないかと思える瞬間があります。
そんな感じでこれこそがWake Up Girls!なんだなと思え、ますます『ゆき模様 恋のもよう』が好きになった出来事でした(オタクが円盤みてただけともいう)
その後の『タチアガレ!』の力強さが、そこまで溜めてた分すごくて、BD内ののオタクもオフ会のオタクもめちゃめちゃ声が出てたんですが、その話はまたの機会に…
スノウ・グライダー
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:石濱 翔(MONACA)
Guitar:石濱 翔(MONACA)
Bass:石濱 翔(MONACA)
Programming:石濱 翔(MONACA)
Mixing Engineer:石濱 翔(MONACA)
初出CD:Share the light
作詞はこちらも我らが只野菜摘さん、
作編曲は石濱翔さんです。
WUGちゃんの公式の後輩である、声優ユニット『Run Girls, Run!』ちゃんの楽曲です。RGRちゃんには四つの季節をモチーフにした楽曲『サクラジェラート』『水着とスイカ』『秋いろツイード』『スノウ・グライダー』があり、冬の曲が『スノウ・グライダー』です。
別れと悲しみの曲で、めっちゃせつない曲です……歌詞に救いが無さすぎる……
ですが、美しい曲と突き刺さる歌詞が3人の歌声に乗って魔的な魅力を輝かせており、今までの自分の好みからすると恋愛の曲、それも叶わなかった想いの曲はほとんど聞かないんですが『スノウ・グライダー』はなんども聞いてしまいます…
イントロなどでかかる、ため息で白い息が出てるのが見えるようなコーラスが、音の美しさと心の気持ちと映像的な風景を表している感じがしてとても好きです。冬の曇った空が見えます。
とてもせつない感情や悲しさを扱った楽曲なんですが、ニュースを聞いたばかりだからなのか心の整理がまだできてなくで心拍数が上がっている感じが曲の速度で表現されていつつ、それが曲の耳馴染みやすさと両立されているように感じます。
特に間奏の曲調が激しくなる所では心の中の激情みたいなものを感じて、このスタイルってフィジカルの激しさだけじゃなくて内面の激しさも表現できるんだ…!ってなりました。自分がきいたことある曲ではそういう使われ方をしているのはきいたことなかったので新鮮です。
他のゆき曲と比べると、凍りついていく雪というか、しみていく雪というか、ほんとせつねえ……
あとツイッターでパフォーマンス中の表情の見どころとして、厚木那奈美さんの表情を挙げられている方がいて、自分も生ライブでその表情を確認したいなと思いました。
近々の予定では『京 Premium Live -2020-』が見られるチャンスかもしれません。冬だしワンチャン…!
京都は頻繁には雪降らないですが寒いことは寒い(思ってたより寒いとよくきく)のでホワイト・スノウ・グライダーもワンチャン…!
四季曲についてはRGRちゃんのアドベントカレンダーの方でも書けたらいいなと思っているのでよければそちらもよろしくお願いします。
以上です!
雪って言ってもほんとに色んな感情や表現があるんだなと今回この4曲を聞きこんでしみじみ感じました。特に『Angel Snow』と『スノウ・グライダー』は別サイド視点みたいに感じて、どっちもいい子で勝手にしんどくなるやつをやっていました…
個人的には東北には雪のイメージがあるのですが、WUGちゃんの曲に雪が使われているのはそう言ったイメージも関係しているのかなと感じ、「街」と「雪」という観点でWUGちゃんのコンテンツを見直していくのも面白そうだなと思いました。こらからはどんな曲を聴く時も、ちょっとだけ雪の曲をひいきして聴いてしまうかもしれません。
明日の『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2020』の2日目はよねぽんさんの『私がよく聴くWUG劇伴』です! たのしみにしています!